人はありもしないことを想像するのが得意な動物です。
自分のリアルな身体についてすら虚像を作ってしまいます。
一番確実なのは、虚妄や虚像を捨て、ただいまここにあるリアルな身体からスタートし、それがどこに行きたがっているのか緻密に、誠実に聞きつづけることなのかもしれません。
気がついたら「こんなところに来ていた」と驚くことがあります。
マインドフルの練習(355)
呼吸法をやりますが、その前に、なにかちょっと遠くの、自分にとって見えにくいもの——文字や風景、看板など——をまず見ておきます。
それから視線をはずして、普通に呼吸法をやります。
大きく吐いて、吸って、吐いて、吸って、数回やって、全身に新鮮な血液がめぐった感じがしたら、ふたたび遠くのものを見てみます。
見える感じは変わっていますか? どんなふうに変わりましたか? あるいは変わらないですか?
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