2012年11月22日木曜日

11月22日


◎今日のテキスト

 晩飯時間の銀座の資生堂は、いつに変わらず上も下も一杯であった。
 銀子と均平とは、しばらく二階の片隅《かたすみ》の長椅子《ソファ》で席の空《あ》くのを待った後、やがてずっと奥の方の右側の窓際《まどぎわ》のところへ座席をとることができ、銀子の好みでこの食堂での少し上等の方の定食を註文《ちゅうもん》した。均平が大衆的な浅草あたりの食堂へ入ることを覚えたのは、銀子と附き合いたての、もう大分古いことであったが、それ以前にも彼がぐれ出した時分の、舞踏仲間につれられて、下町の盛り場にある横丁のおでん屋やとんかつ屋、小料理屋へ入って、夜更《よふ》けまで飲み食いをした時代もあり、映画の帰りに銀子に誘われて入口に見本の出ているような食堂へ入るのを、そう不愉快にも感じなくなっていた。
 ――徳田秋声「縮図」より

◎骨のやくめ

 骨はカルシウムをメインに、さまざまな無機質と有機質でできている。適度に圧力をかけないとすぐに骨密度が低くなり、骨折しやすく。それだけでなく、一種の「カルシウム貯蔵庫」としての役割もある。
 カルシウムは骨を形成するだけでなく、重要な神経情報伝達物質でもある。血中のカルシウムが足りなくなるとイライラしたり、場合によっては精神病になったりもする。ほかにも運動や、細胞の再生や、生殖に重要な役割を果たしている。
 運動などで骨に適度な付加を与えることで、骨密度をたかめ、安定したカルシウム量を確保することは、心身の健康にとってとても大切なことだ。

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