2012年11月18日日曜日

11月18日


◎今日のテキスト

 私は、独《ひと》りで、きょうまでたたかって来たつもりですが、何だかどうにも負けそうで、心細くてたまらなくなりました。けれども、まさか、いままで軽蔑《けいべつ》しつづけて来た者たちに、どうか仲間にいれて下さい、私が悪うございました、と今さら頼む事も出来ません。私は、やっぱり独りで、下等な酒など飲みながら、私のたたかいを、たたかい続けるよりほか無いんです。
 私のたたかい。それは、一言で言えば、古いものとのたたかいでした。ありきたりの気取りに対するたたかいです。見えすいたお体裁《ていさい》に対するたたかいです。ケチくさい事、ケチくさい者へのたたかいです。
 私は、エホバにだって誓って言えます。私は、そのたたかいの為に、自分の持ち物全部を失いました。そうして、やはり私は独りで、いつも酒を飲まずには居られない気持で、そうして、どうやら、負けそうになって来ました。
 ――太宰治「美男子と煙草」より

◎免疫力がためされる季節がやってきた(三)

 交感神経と副交感神経が昼の活動時間と夜の休息時間に交互にあらわれる自律神経のリズムができていると、免疫系もうまく働き、病気にかかりにくい。ところが、とかく交感神経ばかり働かせてしまうストレスフルな生活がつづく現代人は、自律神経のリズムが狂っていて、鎮静・回復がうまくいかないことが多い。これが悪化すると、自律神経失調症という病気にもなる。
 活発に活動したり、ストレスを受けて交感神経が昂進したときには、しっかりと呼吸法をおこなって副交感神経を昂進させ、鎮静・回復の休息モードにはいれるようにすることが、高い免疫力を保つコツである。これからの季節、とくにそれが有効になるだろう。

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