2012年11月16日金曜日

11月16日


◎今日のテキスト

 朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」
 と幽《かす》かな叫び声をお挙げになった。
「髪の毛?」
 スウプに何か、イヤなものでも入っていたのかしら、と思った。
「いいえ」
 お母さまは、何事も無かったように、またひらりと一さじ、スウプをお口に流し込み、すましてお顔を横に向け、お勝手の窓の、満開の山桜に視線を送り、そうしてお顔を横に向けたまま、またひらりと一さじ、スウプを小さなお唇のあいだに滑り込ませた。ヒラリ、という形容は、お母さまの場合、決して誇張では無い。婦人雑誌などに出ているお食事のいただき方などとは、てんでまるで、違っていらっしゃる。
 ――太宰治『斜陽』より

◎免疫力がためされる季節がやってきた(一)

 いよいよ寒くなり、風邪やインフルエンザに要注意の季節となってきた。また私も罹患したことがあるのだが、マイコプラズマ肺炎といったものも流行しているらしい。
 免疫力がしっかりしているとこういった伝染性の病気にかかりにくいし、もしかかったとしても回復が早い。免疫力を高めておくことを心がけたい。
 具体的にどうすればいいか、ということだが、いろいろな免疫力アップの方法が世の中には紹介されていたり流行していたりする。音読療法では呼吸法を使って鎮静・回復の神経系である副交感神経を優位にすることで、免疫力の向上をはかる。

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