2012年10月9日火曜日

10月9日


◎今日のテキスト

 亮《あか》るい月は日の出前に落ちて、寝静まった街の上に藍甕《あいがめ》のような空が残った。
 華老栓《かろうせん》はひょっくり起き上ってマッチを擦り、油じんだ燈盞《とうさん》に火を移した。青白い光は茶館の中の二間《ふたま》に満ちた。
 ——魯迅「薬」(井上紅梅・訳)より

◎おかあさんのための音読カフェ

 ボイスセラピストのひとりが発案して企画したイベントが準備中である。子育て中のおかあさんを対象とした音読療法を体験してもらうカフェ形式のあつまりで、どなたでも参加できる。
 子育ては大切な仕事だが、ともすればおかあさん自身は自分をおろそかにしてしまうこともある。自分も大切に扱えてはじめて、子育てもしっかりと充実することができる、という考えのもと、まずは音読療法をもちいて自分自身を大切にする方法を身につけてもらおうというねらいのイベントだ。
 とてもよい着眼点で、ぜひ多くのおかあさんに参加してもらいたいと思っている。くわしくは音読療法協会にお問い合わせいただきたい。また、子育て中のおかあさんの知り合いがいたら、このイベントのことを教えていただけるとうれしい。

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