2012年10月17日水曜日

10月17日


◎今日のテキスト

 汽車がとまる。瓦斯《ガス》燈に「かしはざき」と書いた仮名文字が読める。予は下車の用意を急ぐ。三四人の駅夫が駅の名を呼ぶでもなく、只歩いて通る。靴の音トツトツと只歩いて通る。乗客は各自に車扉を開いて降りる。
 日和下駄カラカラと予の先きに三人の女客が歩き出した。男らしい客が四五人又後から出た。一寸《ちょっと》時計を見ると九時二十分になる。改札口を出るまでは躊躇《ちゅうちょ》せず急いで出たが、夜は意外に暗い。パッタリと闇夜に突当って予は直ぐには行くべき道に践《ふ》み出しかねた。
 ――伊藤左千夫「浜菊」より

◎深睡眠(一)
 働いて疲れた身体や、ストレスを受けてダメージを受けたこころを回復するためには、睡眠の質を高めることが重要である。
 睡眠はよく知られているように、約90分を1セットとして、レム睡眠とノンレム睡眠を交互にくりかえすパターンを持っている。 レム睡眠のときは眼球がよく動いて、夢を見ている。 ノンレム睡眠は眼球が動かず、脳も休んでいる。 ノンレム睡眠はその脳波パターンからさらに4つの段階に分けられていて、3番目、4番目の段階がもっとも睡眠が深い。 つまり、これが「深睡眠」である。

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