2012年10月24日水曜日

10月24日


◎今日のテキスト

ようべは初めて、澄んだ空を見た。宇都宮辺と思われる空高く、しきりに稲光りがする。もう十分秋になっているのに、虫一疋鳴かない。小山の上の大きな石に腰をおろしていると、冷さが、身に沁みて来るようだ。物音一つしない山の中に、幽かに断え間なく響いているのは、夜鷹が谷の向うにいるのだらう。八時近くなって、月の光りが明るくさして来た。八月末になって、豪雨が三度も来て、山は急にひっそりしてしまった。ま昼間、目の下の川湯に浸って女や子どもなどが物言う声も、しんかんと響くくらいである。山の湯宿の夜というものは、何かみじめらしい穢さを感じるものだが、ここは、一向さっぱりと静まつて居る。茶臼岳や、朝日岳の山襞がはっきり見えて来た。
 ――折口信夫「山の音を聴きながら」より

◎呼吸法はダイエット効果があるのか

 実証性のないいい加減なことはいいたくないので、音読療法の呼吸法でダイエット効果がある、などとはいわないことにしている。が、間接的にダイエットにつながることはあるかもしれない。
 音読療法では呼吸筋を鍛えることでコアマッスルをしっかりさせていく。コアマッスルがしっかりすれば基礎代謝はたしかにある程度あがるだろう。もっとも、それはたぶんわずかな数値だろうと想像できる。
 音読療法では呼吸や発声によって自律神経を整える。その結果、消化器系の働きはよくなり、便秘が改善されるなどしてダイエット効果があるかもしれない。そして心身が健康になっていくと、バカ食いしたり不規則に食べたりといった不健康な食事がなくなっていくことで、健康な体重に近づいていくことは期待できる。

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