◎今日のテキスト
東京の下町と山の手の境い目といったような、ひどく坂や崖《がけ》の多い街がある。
表通りの繁華から折れ曲って来たものには、別天地の感じを与える。
つまり表通りや新道路の繁華な刺戟《しげき》に疲れた人々が、時々、刺戟を外《は》ずして気分を転換する為めに紛《まぎ》れ込むようなちょっとした街筋――
福ずしの店のあるところは、この町でも一ばん低まったところで、二階建の銅張りの店構えは、三四年前表だけを造作したもので、裏の方は崖に支えられている柱の足を根つぎして古い住宅のままを使っている。
――岡本かの子「鮨」より
◎長い出張
月曜から金曜深夜(土曜午前)に渡っての愛知県への長い出張が終わった。
豊田市に二泊、名古屋に二泊、足掛け五日という出張で、いずれも語り/朗読イベント関係の用事だった。こういう長い出張では、健康管理に一番気を使う。食事、睡眠。とくに疲れをためこまないための睡眠の質には注意を払う。
日中の予定が詰まっていたり、夜の飲み会が続いたりすると、なかなか早めに寝られなかったり、また慣れないホテルのベッドで睡眠が浅くなりがちだったりすると、つい疲れがたまりがちになるが、こういうときこそ音読療法の呼吸法で自律神経を整え、深い睡眠を心がけたい。
おかげで今回の長い出張もなんとか乗りきることができた。今日もまた朝からびっしり予定が詰まっているが、なんとか乗りきれるだろう。
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