2014年4月5日土曜日

マインドフルな4月5日

成長し、歳を重ねるにつれ、人はさまざまな経験や記憶、思考能力などを蓄積していきます。
経験や記憶、思考能力には、人それぞれ、固有のものが形成され、それゆえにそれが「個性」だと思う人が多いでしょう。
しかし、それは本当の個性ではなく、人間関係やヒト社会のなかで形成されていった、いわば「個人の社会性」といってもいいものです。
それらは本来の自分のまわりに分厚い鎧《よろい》のようにまとわれています。
本当の個性は、その内側にある固有の生命活動そのものにあるのです。

マインドフルの練習(98)
紙と鉛筆(ペンや筆でもいいですが)を用意します。
鉛筆で紙に「○」(まる)を描いてみます。
一度に正確な真円を描ける人はなかなかいないでしょう。
微妙にゆがんだり、細長くなったり、円が閉じなかったりします。
そのとき、私たちのなかにはいちいち「うまくいかなかった」とか「失敗した」とか「つぎはもっとうまく描けるはず」とか、さまざまな判断や思考が生まれます。
それをなるべく手放し、ただ自分が描いた円を「よい/悪い」と思わずに、どのようなものが自分の指先から生まれたのか、ただ味わってみます。

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