2012年9月21日金曜日

9月21日


◎今日のテキスト

 更け行く秋の夜《よ》 旅の空の
 わびしき思いに 一人悩む
 恋しや故郷《ふるさと》 懐かし父母《ちちはは》
 夢路にたどるは 故郷《さと》の家路
 更け行く秋の夜 旅の空の
 わびしき思いに 一人悩む

 窓うつ嵐に 夢も破れ
 遥《はる》けき彼方に 心迷う
 恋しや故郷 懐かし父母
 思いに浮かぶは 杜《もり》の梢《こずえ》
 窓うつ嵐に 夢も破れ
 遥けき彼方に 心迷う

 ——オードウェイ「旅愁」(犬童球渓《いんどうきゅうけい》・訳)

◎カツゼツの話(二)

 カツゼツの「良い/悪い」、つまりくっきりとエッジの立った日本語発音を決めるのは、ひとつには発音のための筋肉の動きの「俊敏さ」と「正確さ」がある。
 では、ことばを発音するとき、どの筋肉が使われているのだろうか。
「あいうえお」の母音を作るのは口の形そのものだ。外側から見た形のほかに、口の内側の形も影響する。これらの「形」を作るための筋肉がまず問題になる。
 次に、子音を作るためのおもに舌の位置や動きが重要だ。たとえば「か」という音節を発音するとき、どの筋肉がどのように動いているのだろうか。

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