2012年9月13日木曜日

9月13日


◎今日のテキスト

 証 証 証城寺
 証城寺の庭は
 ツ ツ 月夜だ
 みんな出て 来い来い来い
 己等《おいら》の友達ア
 ぽんぽこぽんのぽん

 負けるな 負けるな
 和尚さんに負けるな
 来い 来い 来い 来い来い来い
 みんな出て 来い来い来い

 証 証 証城寺
 証城寺の萩は
 ツ ツ 月夜に花盛り
 己等《おいら》は浮かれて
 ぽんぽこぽんのぽん
 
——野口雨情「証城寺の狸囃子」

◎報酬主義の危険性(二)

 経済優先主義の現代社会では、すべての行為が金銭価値に換算されてしまう。
 なにか資格を取る(ボイスセラピストを含む)ことでどれほどの収入を得られるのだろうか。この仕事でどのくらいの収入を得ていて、そのことが価値を持っていると考えられているのか。
 だれかのために心をくだいてやっている行為(たとえば家事や介護)も、それが報酬を得られないものであるとき、軽んじられてしまう傾向はないだろうか。
 だとしたら、収益を生まない行為は価値がないのだろうか。生産性のない子どもやお年寄りは、この世に存在する意味がないのだろうか。
 一見生産性のない人を大切にできる社会こそ、豊かな社会なのではないかと私は思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿