◎今日のテキスト
私がこれから書こうとしているきわめて奇怪な、またきわめて素朴《そぼく》な物語については、自分はそれを信じてもらえるとも思わないし、そう願いもしない。自分の感覚でさえが自分の経験したことを信じないような場合に、他人に信じてもらおうなどと期待するのは、ほんとに正気の沙汰《さた》とは言えないと思う。だが、私は正気を失っている訳ではなく、――また決して夢みているのでもない。しかしあす私は死ぬべき身だ。で、今日のうちに自分の魂の重荷をおろしておきたいのだ。
——エドガー・アラン・ポー「黒猫」(佐々木直次郎・訳)より
◎ボイスセラピストの資格
音読療法の仕事はだれかのお役に立てることがうれしい。誇りをもてる職業だと思う。誇りをもって持続的に音読療法の仕事をしていく人が増えてくれるのは、私もとてもうれしいことだ。
もちろん、まずは自分自身の心身のケアができて、安定した状態でクライアントと接することができることが必要なことはいうまでもない。
そのことは、いろいろなことがつぎつぎとやってくる人生の荒波のなかでも、楽しみながらそれを乗り切っていけるスキルを身につけることでもある。
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