◎今日のテキスト
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
——宮沢賢治『風の又三郎』より
◎集中のふたつのレベル
なにかものごとをするとき、集中するということがある。この集中にも、ふたつの状態がある。
ひとつめは集中するあまり、まわりの物音が聞こえなくなったり、時間の経過もわからなくなったり、自分の名前を呼ばれても気づかない、という状態だ。これはだれしも経験したことがあるだろう。
もうひとつの集中の状態は、自分がやっていることに完全に集中しているのに、まわりで起こっていることが完全に見えたり聞こえたりしている、というもの。
前者は外部からの情報が遮断されている状態。後者は外部からの情報が流れこんでいながらも、集中力が持続している状態。この状態を「フロー」と呼んだりする。フローは特別な人だけができることではなく、だれもが訓練でできるようになる。
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