2012年3月13日火曜日

3月13日

◎今日のテキスト

 儂《わし》の村住居《むらずまい》も、満六年になった。暦《こよみ》の齢《とし》は四十五、鏡を見ると頭髪《かみ》や満面の熊毛に白いのがふえたには今更《いまさら》の様に驚く。
 元来田舎者のぼんやり者だが、近来ますます杢兵衛《もくべえ》太五作式になったことを自覚する。先日上野を歩いて居たら、車夫《くるまや》が御案内しましょうか、と来た。銀座日本橋あたりで買物すると、田舎者扱いされて毎々腹を立てる。後《あと》でぺろり舌を出されるとは知りながら、上等のを否《いや》極《ごく》上等のをと気前を見せて言い値でさっさと買って来る様な子供らしいこともついしたくなる。
 ——徳富蘆花『みみずのたわごと』より

◎副交感神経を優位にさせる呼吸

 意識的に副交感神経を優位にする(そのための呼吸法をする)ことで、さまざまな症状が改善されることが知られている。
 便秘や消化不良などの消化器系の症状をはじめ、めまい、冷や汗、脈拍が速くなったり血圧が上昇したりする過緊張、立ちくらみ、耳鳴り、吐き気、頭痛、過呼吸、生理不順などの身体的不具合から、欝、不眠、不安神経症、適応障害といった精神的不具合までの要因となることがある。
 すべてを改善するとはいえないが、呼吸法による自律神経の調整によってさまざまな症状が改善することを試してみる価値はあるだろう。

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