お母さんも茶碗もおもちゃのガラガラも、まだ自分のとって意味や価値づけがおこなわれていませんから、すべてが新鮮でおどろきの連続です。
しばらくすると、毎日見たり接したりしているものには慣れ、意味が生まれ、自分にとってそれが都合がいいものか悪いものか、心地よいものなのかそうでないものなのか、分別が生まれていきます。
こうやって人は成長するにしたがって、自分の感覚や価値のなかで世界を再構築し、周囲を把握していきます。
それは人が生きていく上で必要なことではありますが、ときにまなざしを曇らせる邪魔にしかならないこともあります。
マインドフルの練習(59)
雨が降っているとき、雨の音に耳をすませてみましょう。
多分にほかの物音と変わりないのですが、雨の音を聴くときも、人はときに思い出や連想にふけってしまいがちです。
そうならないように、思考が生まれて自分自身が「いまここ」からどこかへと連れだされてしまわないように気をつけながら、雨の音をただ聴いてみます。
それはどんな感じがするでしょう。
雨の音はどんな感じであなたの身体にひびいてくるでしょうか。
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