◎今日のテキスト
お乳のよに白い大理石の壁に、
絹《きぬ》の柔軟《しな》したうすい膜《かわ》つけて、
すいて凝《こご》った泉の中に
金のりんごがみえまする。
そのお城に戸一つないので、
どろぼうどもまでわりこんで金のりんごをぬすみだす。
——北原白秋・訳『まざあ・ぐうす』より「卵」
◎即興性・柔軟性
音読療法では即興性と柔軟性を大切にしている。
実際に音読ケアをおこなってみるとわかるが、クライアントにはさまざまなケースがある。相手がひとりか複数かでもちがうし、年齢や性別もまちまち。それぞれの身体の状態や体力もちがう。そういった相手に一律のプログラムでケアをおこなうことはできない。
音読療法ではケアプログラムをユニット化していて、療法士(ボイスセラピスト)がそれぞれ自分の裁量で即興的に、柔軟にユニットを組み替えたり、自分の工夫で味付けしたりできるようにしている。
音読療法協会では権威を主張してプログラムを厳格に実施することよりも、音読療法の本質と目的さえあやまらなければ療法士の主体性を尊重する方針をとっている。
『これからもまだいろんなものを皆さんのために描いてお贈りしたいと思っていますが、わたしもこれからほんとに念をいれて、ちょうどがちょうが金の卵を産み落とすようにほんとにいい童謡をぽつりぽつりと落として行きたいと思います。』”まざあ・ぐうすの唄”ーはしがきより
返信削除白秋も本当に素晴らしい人だったのですね。こんな大人に導かれてお母さんからいっぱいうたを歌ってもらって育ったら、いじめなんてなくなるのに・・と思いました。いい作品を届けて下さる事を感謝しない日はありません。
明日の(ですよね) ”口伝live” そして小学校での音読 wok shop 〜楽しみですねぇ~♪
白秋さん、そんなことをいっておられたんですね。いい言葉です。私にも響きました。
返信削除小学校は墨田区の小梅小学校(かわいい名前だなあ)で10月にやります。子どもたちといっしょにやれるのは、本当に楽しいです。