◎今日のテキスト
ぼくが6つのとき、よんだ本にすばらしい絵があった。『ぜんぶほんとのはなし』という名まえの、しぜんのままの森について書かれた本で、そこに、ボアという大きなヘビがケモノをまるのみしようとするところがえがかれていたんだ。だいたいこういう絵だった。
「ボアというヘビは、えものをかまずにまるのみします。そのあとはじっとおやすみして、6か月かけて、おなかのなかでとかします。」と本には書かれていた。
そこでぼくは、ジャングルではこんなこともおこるんじゃないか、とわくわくして、いろいろかんがえてみた。それから色えんぴつで、じぶんなりの絵をはじめてかいてやった。
——アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『あのときの王子くん』(大久保ゆう・訳)より
◎ふたりで声をあわせて文章を読む
音読療法では声をあわせておなじ文章をいっしょに読むことをしばしばやる。これにはいろいろなねらいと効果がある。
ひとつには、声をそろえて読むためには相手の声も聞かなければならない、ということがある。自分勝手なリズムや文章の切り方、呼吸のしかたではなく、相手にあわせるために感受性を使う。このとき、感受性は自分の外側にむき、耳も身体もひらいていくのがわかる。
そしてだれかといっしょに表現することの楽しさも発見できるだろう。
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返信削除いろいろな想いのつまったコメントをありがとうございます。
返信削除ちょっと解読できない部分もありますが、そのまま受け止めさせていただきます。
いくつになっても人の心のなかは感情の嵐。自分のニーズを大切にして生きていきたいですね。