2012年6月9日土曜日

6月9日

◎今日のテキスト

 それはすべての時世の中で最もよい時世でもあれば、すべての時世の中で最も悪い時世でもあった。叡智の時代でもあれば、痴愚の時代でもあった。信仰の時期でもあれば、懐疑の時期でもあった。光明の時節でもあれば、暗黒の時節でもあった。希望の春でもあれば、絶望の冬でもあった。人々の前にはあらゆるものがあるのでもあれば、人々の前には何一つないのでもあった。人々は皆真直に天国へ行きつつあるのでもあれば、人々は皆真直にその反対の道を行きつつあるのでもあった。――要するに、その時代は、当時の最も口やかましい権威者たちのある者が、善かれ悪しかれ最大級の比較法でのみ解さるべき時代であると主張したほど、現代と似ていたのであった。
 ——チャールズ・ディッケンズ『二都物語』(佐々木直次郎・訳)より

◎夏風邪

 風邪をひいてしまった。
 音読療法のおかげでずいぶんしばらく、風邪とは無縁だったのだが、忙しさがつづき、そのことを含めてストレスが増えて、自律神経のバランスがくずれ、免疫力が落ちたのだろう。
 ひいてしまったらやむをえない。とにかく安静にして、しっかり水分補給をし、食事は控えめにしたいのだが、そういうときにかぎって約束があったり、しなければならないことがあったりする。
 とにかく、夜は早めに休んで、自分の治癒力をめいっぱい働かせられる環境を身体に与えてやる。風邪では医者には行かないし、薬も飲まないことにしている。

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