2012年6月7日木曜日

6月7日

◎今日のテキスト

 オーレンカという、退職八等官プレミャンニコフの娘が、わが家の中庭へ下りる小さな段々に腰かけて、何やら考え込んでいた。暑い日で、うるさく蠅《はえ》がまつわりついて来るので、でももうじき夕方だと思うといかにもうれしかった。東の方からは黒い雨雲がひろがって来て、時おりその方角から湿っぽい風が吹いていた。
 ——アントン・チェーホフ「可愛い女」(神西清・訳)より

◎東北被災地支援ツアーふたたび

 2011年内に三谷産業株式会社の全面的バックアップをいただいて、東北被災地ツアーを2回、計4日間、延べ7回の音読ケアワークを、小学校の体育館や仮設住宅の集会所をお借りして実施した。
それを、今年もまたやることになった。
 もう夏である。いろいろと状況が変わっている。被災地の様子も気になっていた。
 一番状況の変化が大きいのは、なにより私たち自身だろう。
 昨年は現代朗読協会のメンバーが慣れない音読エチュードや唱歌で皆さんといっしょにあれこれやってきた。とても喜んでいただいたのが励みとなった。
 今年は音読療法士が誕生していて、いわば音読ケアワークの専門家がいる。とても心強い。

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