2012年12月3日月曜日

12月3日


◎今日のテキスト
 これは、私《わたし》が小さいときに、村の茂平《もへい》というおじいさんからきいたお話です。 むかしは、私たちの村のちかくの、中山《なかやま》というところに小さなお城があって、中山さまというおとのさまが、おられたそうです。 その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐《ぎつね》」という狐がいました。ごんは、一人《ひとり》ぼっちの小狐で、しだの一ぱいしげった森の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って芋をほりちらしたり、菜種《なたね》がらの、ほしてあるのへ火をつけたり、百姓家《ひゃくしょうや》の裏手につるしてあるとんがらしをむしりとって、いったり、いろんなことをしました。
 ――新美南吉「ごんぎつね」より

◎逆流性食道炎(二)

 昨日のこのコラムを読んだ知り合いのお医者さんからコメントをいただいた。逆流性食道炎はさまざまな要因が複雑にからまって起こることがあって、単純に原因を決めるのは難しいらしい。だとしたらなおさら「全体」の調子を整えることで「部分」の炎症や病気を軽癒していくという東洋医学の考え方は有効かもしれない。
 休息・回復の神経系である副交感神経をきちんと働くようにすることで、消化器系全体の働きを正常にし、うまくすると胃酸の逆流もおさえることができるかもしれないし、なによりその原因のひとつであるストレスに対処したり、ストレス要因による神経系の不調を整えていくことができる。
 つまりはきちんとした呼吸法が有効ということになる。

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