2012年12月15日土曜日

12月15日


◎今日のテキスト

 むかしむかし、王様とお妃がありました。おふたりは、こどものないことを、なにより悲しがっておいでになりました。それは、どんなに悲しがっていたでしょうか、とても口ではいいつくせないほどでした。そのために、世界じゅうの海という海を渡って、神様を願《がん》をかけるやら、お寺に巡礼《じゅんれい》をするやらで、いろいろに信心《しんじん》をささげてみましたが、みんな、それはむだでした。
 でもそのうち、とうとう信心のまことがとどいて、お妃に、ひいさまの赤ちゃんが生まれました。それでさっそく、さかんな洗礼《せんれい》の式をあげることになって、お姫《ひめ》さまの名づけ親になる教母《きょうぼ》には、国じゅうの妖女《ようじょ》が、のこらず呼び出されました。
 ――シャルル・ペロー「眠る森のお姫さま」(訳・楠山正雄)より

◎老人ホームでの音読ワーク

 音読療法協会では老人ホームでの音読ワーク/音読ケアプログラムを継続的におこなっている。1級ボイスセラピストが中心になっておこなっているのだが、昨日はひさしぶりに私自身も音読ケアに参加した。
 よくかんがえれば、私自身は資格を取得していないので「もぐり」ということになってしまうが、まあ資格講座の講師ということでお許しいただこう。
 呼吸法からはじまって、唱歌の歌詞(今回は「冬景色」)を声を合わせて音読してもらったり、リズムを取って読んでもらったり、最後には歌ってもらったりし、声を出し、ことばを発してもらうことで、自然に深い呼吸をおこなうことで、みなさんの表情がどんどん変わっていくのが楽しかった。
 ひさしぶりだったが、ボイスセラピストというのはやりがいのある、楽しみの多い仕事だなあと、あらためて実感した。

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