2012年4月7日土曜日

4月7日

◎今日のテキスト

 親譲《おやゆず》りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇《むやみ》をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張《いば》っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃《はや》したからである。小使《こづかい》に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかといったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。
 ——夏目漱石『坊っちゃん』より

◎慢性的緊張をときほぐす

 ストレスによる緩慢なびっくり反射によって緊張が持続してしまう身体から緊張を解くには、マインドフルネスの実践がもっとも効果的だ。
 緊張がメンタルな原因で起こっている場合、メンタルで対処するのが論理的である。「いまここ」にいる自分が、ストレスにさらされていないこと、いま現在緊張があるとするなら、それは過去のストレスのイメージを引きずっているせいであること、あるいはまだ起こってもいないストレスを想像しているせいであることを自覚する。「いまここ」にいる自分はストレスにさらされておらず、落ち着いて呼吸することができ、リラックスできることをゆっくりと確認する。
 深い呼吸をして全身をリラックスさせることで、緊張がゆっくりとときほぐれていくことを味わってみる。その経験はあなたの心にスペースを作ってくれる。

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