2012年4月11日水曜日

4月11日

◎今日のテキスト

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。
——川端康成『雪国』より

◎その怒りは相手の「せい」ではない(前)

あなたがなにかで怒りを覚えたとき、それを相手の「せい」にしてぶつけてはいけない。
これも重要な心理学的認知のプロセスなのだが、あなたが怒ったのは相手の行動がきっかけではあるけれど、直接の原因ではないということだ。
たとえば、友人と会う約束をしていて、しかし友人が待ち合わせ場所に時間通りに来なかったとする。30分も遅れてきた。あなたは大変疲れてイライラしてしまい、やってきた友人にその怒りをぶつけてしまう。あなたのおかげで私の時間が無駄になった、と。
しかし、その怒りは友人のせいではなく、あなたのなかのニーズが損なわれたために生まれた感情なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿