◎今日のテキスト
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず
氷解け去り 葦は角《つの》ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空
今日もきのうも 雪の空
春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急《せ》かるる
胸の思《おもい》を
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
——吉丸一昌「早春賦」
◎音読療法のいいところ
音読療法(ボイスセラピー)はいつでもどこでも、なにも道具を使わずに、自分の呼吸と声だけを使ってやれるという利点がある。場合によっては声すら使わず、呼吸だけでもある程度は効果をあげられる。
音読療法は、それを使ってだれかを癒してあげられる、という以上に、まずは自分自身の心身の調子を整えることに使うことができる。セラピストが調子が悪ければクライアントを癒すどころではない、という事実がある。
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