自分(たち)と特定の他集団を区別し、差別し、排除しようという心理のもとには「恐怖」があります。
自分とおなじことば、かんがえかた、習慣、規則を共有している人のなかにいるときは安心していられるけれど、自分とことなったことば、生活習慣、価値観を持った人々がそこにやってくると恐怖をおぼえ、パニックを起こしてしまう、という心情は、理解できないわけではありません。
しかし、「自分とおなじ」ということそのものがそもそも幻想であるかもしれないという謙虚さを持ち、自分の外にたいする恐れ・恐怖・不安と勇気をもってむかいあうことが、「いまここ」を誠実に生きるためには必要なのです。
マインドフルの練習(75)
自分が聴きとれない外国語を聞いたり、理解できない他人の行動や価値観に接したとき、自分のこころのなかに立ちあがってくるとまどいや恐怖、恐れ、不安といったものにきちんと目をむけてみましょう。
自分の呼吸を思いだし、身体全体を意識して、不安につつまれている自分の状態をまず受けいれます。
その不安が、「自分の理解できないこと」「予測できないこと」「安全をおびやかされること」あるいはほかの原因もあるかもしれません、そういったものからやってきていることを、目をそむけることなくきちんと見てみます。
そのとき、身体全体のようすはどのように変わりますか? それとも変わりませんか?
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