2014年3月1日土曜日

マインドフルな3月1日

とくに意味のないものごとの羅列のなかにも、意味やパターンを見つけようとするのが人という生き物です。
たとえば完全な自然の産物である岩肌や森の陰のような場所に、人の顔のような形を見つけてこわがったりおそれたりします。
写真のなかにそういうものを見つけると心霊写真だといって騒いだりもします。
一度それが人の顔に見えてしまうと、あとはどうしたってそれが人の顔以外のものには見えなくなってしまいました。
それは一種、目をふさがれてしまったのと同様といっていいでしょう。
パターンを見つけ、それに執着してしまう魅力から逃れるのは、なかなか大変なことです。

マインドフルの練習(61)
電車に乗って、車輪と線路が立てる音に耳をすませてみます。
すぐに一定のパターンがあることに気づきます。
リズミカルなパターンは容易に予測がつき、なぞることができます。
しかし、より注意深く耳をすませていると、一定だと思っていたパターンも、じつはひとつひとつの音がそれぞれすこしずつ違っていることに気づくでしょう。
どれひとつとしておなじ音はないのです。
そのことによく注意を向けてみましょう。

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