2013年1月30日水曜日

1月30日


◎今日のテキスト

 お抱え車夫の平七が、熊本の町の近郊にある有名なお寺へ連れて行ってくれた。
 白川に架かっている、弓のように反《そ》った、由緒ありそうな橋まで来たとき、私は平七に橋の上で停まるように言った。この辺りの景色をしばし眺めたいと思ったのである。夏空の下で、電気のような白日の光に溢れんばかりに浸《ひた》されて、大地の色彩は、ほとんどこの世のものとは思われないほど美しく輝いていた。足下には、浅い川が灰色の石の河床の上を、さざめきながら、また音を立てて流れていて、さまざまな濃淡の新緑の影を映していた。眼前には、赤茶けた白い道が、小さな森や村落を縫うように曲がりくねり、ときに見えなくなったり、また現れたりしながら、その遙か向こう、広大な肥後平野を取り囲んでいる、高く青い峰々へと続いているのだった。
 ――小泉八雲 Lafcadio Hearn「橋の上で」より

◎肩こり

 肩こりの原因は「これ」と一概にはいえないが、肩周辺の筋肉の血流がとどこおったり、疲労物質(乳酸など)が蓄積することで起こる。これらは運動などで血行をよくしたり、もみほぐしたりして疲労物質を取り去ることで解消されるが、呼吸法で自律神経を整えることでも予防したり解消することもできる。
 そもそも自律神経のリズムが乱れ、交感神経ばかりが優位になる生活を送ることで、血管が収縮しがちになって血行がとどこおり、肩こりになりやすくなる。副交感神経を優位にすることで血流をよくし、肩こりを予防したり、解消したりすることを心がけたい。

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