2013年1月16日水曜日

1月16日


◎今日のテキスト

 正月に門松を立てる訣《わけ》を記憶している人が、今日でもまだあるでしょうか。この意義は、恐らく文献からは発見できますまい。文化を誇ったものほど早くに忘れてしもうたようです。わずかに、圏外にとり残されたごく少数の人達の間に、かすかながら伝承されている事があるので、それから探りを入れて、もう一度これをもとの姿に還し、できればその意義を考えて見たいと思うのです。
 今日では、門松の形が全国的にほぼきまってしまいましたが、以前は、いろいろ違った形のものがあったのです。今日のような形に固定したのは、江戸時代に、諸国の大名が江戸に集ったために、自然とある一つの形に近づいて行ったのだと思います。あるいは、今日の形は、当時もっとも勢力のあったものの模倣であったかも知れません。
 ――折口信夫「門松のはなし」より

◎音読療法の三つの柱

 音読療法(ボイスセラピー)には三つの柱がある。「呼吸法」「発声・音読」「共感的コミュニケーション」の三つだ。いずれもそれぞれに明確な目的があるのだが、セラピーを受ける人(クライアント)はそんなことを意識しなくても一定のプログラムにそって実施すれば、こころと身体の健康の増進、病気の予防、あるいは症状の軽減を期待できる。
 一方、実施する側のボイスセラピストには明確にその目的と方法を理解しておこなってもらうようにしている。明確な目的意識と確実な手段を持っていることで、音読療法は多くの人に対して効果をあげることができる。

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