◎今日のテキスト
どこかで「春」が 生まれてる
どこかで水が 流れ出す
どこかで雲雀《ひばり》が 啼《な》いている
どこかで芽《め》の出る 音がする
山の三月《さんがつ》 東風《こち》吹いて
どこかで「春」が うまれてる
――百田宗治「どこかで春が」
◎ルーティーンのなかから気づきが生まれる(一)
武道や芸事、宗教など、「修行」をおこなうものはかならずそれが手順化されている。毎日、おなじ時間におなじ場所でおなじことをする。これを「忍耐」をやしなうためにおこなう修行だと思っている人がいるが、実は違う。
毎日おなじことを繰り返さなければわからないことがある。それはおなじことを繰り返していても、毎回微細に違っている、ということだ。時間が移り変わり、自分自身の身体のなかもたえず変化しつづけている。おなじことをやっても微細に違っていることに気づけるようになるかどうか。
毎日、目先を変えてどんどん目新しいことばかりやっていては、微細な変化に気づきにくくなってしまう。
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